夜な夜な充血した目で日誌を書き続けた 何月何日何曜日 決行の日まで書いた 夢想して自慰にふけった刃先を肌にあてて 名前に住所に家族構成 何日もかけて調べ上げた 夏は藪の中で蚊に刺され 冬はススキの中で凍え じっと闇に身を置いたそれが今ついに報われる 一段一段今その段を上り詰める 刃先を月光に反射させ今その段を上り詰める たどり着いた身の丈を越す門扉 灰にするのは後だ 拾った地蔵を坊主頭に振り落とす 血しぶきが仏像の顔を赤く染める 別室でおびえる妻子をめった刺しにする やっと半分達成だ 顔射すれば助けてやると仏像指差し慈悲をやるんだ 必死にしごくクソ坊主 煩悩無尽か聞いて呆れる イク前に地蔵をフルスイング 坊主頭がぐちゃぐちゃ 屍をめった刺し もはや感慨もない 卒塔婆をかきあつめ 寺院に火を放つ 燃え上がる虚像の権化燃えろ燃えろ燃えろ